ゴッホの代表作「ひまわり」にトマトスープをかけたメンバー=ロンドンの美術館で2022年10月14日、環境活動家団体「ジャスト・ストップ・オイル」のツイッターから 名画にスープをかけ、観光名所に塗料をかける――。一部の過激な環境活動家が、一見して気候変動問題とは関係ないアートやイベントを標的にしている。なぜこれらが狙われ、どんな意図があるのだろうか。 発端は2022年10月。英国の環境活動家団体「ジャスト・ストップ・オイル(JSO)」のメンバー2人が、英ロンドンの美術館にあるゴッホの代表作「ひまわり」に、持参したトマトスープをかけた。 翌11月には、オーストリアの別の活動家団体のメンバーが、ウィーンの美術館に展示していたクリムトの名画「死と生」に黒い油をかけた。 いずれもガラスケースに守られており、被害は軽微だったが、過激な活動に世界から注目が集まった。 標的は名画だけではない。 昨年から今