このタイトルをみて、あなたはどんな人を連想するだろうか。 ブッシュマンやアマゾンの原住民のような、未開の地の人々だろうか。でも、ちょっと立ち止まって考えてみて欲しい。私達のすぐ傍や、私達の内側にも、現代を生きている原始人や古代人がいるんじゃないだろうか。 例えば、乳母車に乗っている乳幼児。 乳幼児は原始を主観的に体験するし、原始時代を前提に反応する。 ハイテク社会に生まれ落ちた彼らは、蛇に噛まれる心配も、肉食動物にさらわれる心配もない。知らないオジサンに連れ去られるリスクも、たぶん割と低めだ。けれども彼らは床*1に置かれ続けることを極度に嫌い、そのことに気付くと泣き始める。母の手のなかで揺られることを好み、抱かれて密着した状態で安心する。 こうした乳児の振る舞いは、社会の進歩や都市空間を踏まえた適応として考えるなら、それほど適応的なものではない。常に母親の抱っこを求めるよりも、世話されるの