高崎市中央公民館で5日夜に予定されていた同市主催の講演会「放射線と健康」が、急きょ中止された。一部の市民グループが「放射能のリスクを過小評価する偏った内容だ」との趣旨で中止を求めていたが、市は「中止要請が理由ではない」としている。 この講演会は中央公民館が企画。放射線が人体に与える影響について正確な知識を学ぶのが目的としていた。8月下旬から9月23日まで7カ所の地区公民館で連続開催された。講師はいずれも、高崎市にある日本原子力研究開発機構・量子ビーム応用研究部門の小林泰彦研究主席。 これに対し、市民グループが9月29日に中止を求める要請書を市に提出していた。 中央公民館によると、同公民館で予定されていた最終回の中止を決めたのは9月30日。志村正彦館長は、「市内各地域を同じ内容で一巡して知識を広めることができ、勉強会としての成果は上がったため」と理由を説明する。 事前申し込みをした約