医療改革法という大仕事を片づけた米議会だが、休会明けには人民元相場という大きな問題に取り組まねばならない〔AFPBB News〕 米議会は医療保険改革という大仕事をほぼ片づけ、今週、イースター(復活祭)の休会に入る。だが、休会明けには、近年ずっとくすぶり続け、再び火を噴きかねない問題に取り組まねばならない。 米国議員の大多数は引き続き、自国通貨・人民元をドルにペッグ(固定)する中国の為替政策が、世界経済の不均衡を生む一因となり、米国の産業界――特に製造業――から雇用を奪っていると非難している。 下院歳入委員会は先週の公聴会で、人民元のドル・ペッグを断つうえで米国政府が取り得る手段を検討した。 ここで検討された手段は、以前議論された計画ほど急進的ではない。これまでは、適正水準より割安とされる人民元相場の埋め合わせとして中国製品に全面的に輸入関税を課す案や、それより穏当な手段として、推定される