【ワシントン=山本秀也】米国家安全保障会議(NSC)のジェフリー・ベーダー・アジア上級部長は9日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について、「(大統領)訪日の主要議題ではない」と述べ、オバマ大統領の訪日後、日米間で引き続き協議する方針を示した。同大統領の初訪日では、「同盟を強固で新たなものとしたい」として、普天間問題の突出を避けて、日米同盟の維持に軸足を置く姿勢を打ち出した。 オバマ大統領の東アジア歴訪を前に記者団に語った。ベーダー氏は、普天間問題について「日本の外務、防衛両省と首相官邸との間で協議している」と述べる一方、「決着が近いとか、訪日が焦点という段階ではない」と語った。 先月訪日したゲーツ国防長官は、オバマ大統領の訪日までに普天間問題に結論を出すよう日本側に強く求めていた。ベーダー氏の発言は、この問題が突出することで、日米関係全体が後退したかのような印象を与えるのは得