深町先生に関するanutpannaのブックマーク (9)

  • 深町秋生の序二段日記

    傑作「神戸在住」の木村紺さんの新作「巨娘」を読んだ。 困ったことにあまり面白くない。 なぜだろうといろいろ考えてしまった。180センチを超える豪快女性で居酒屋チェーンの店長ジョーさんの活躍を描いたギャグマンガだ。まるで男を捕するかのような逞しい女性を主人公にしたもの。ビールをピッチャーで飲んだり、ものすごい欲だったり、そして性豪でもある。たしかに個性的ではあるものの、よく考えるとそれを超える魔物のような女性たちが現実にもいることを考えると、フィクションが現実に負けているように思える。 たとえば博打に何千万も負ける西原理恵子氏や借金だらけになってもブランド品に固執する中村うさぎ氏。韓流のイケメンを買いに行く岩井志麻子氏(一度、遠くから拝見したことがあるが、当にブルーザー・ブロディみたいな人でした)。ほとんど豪快を通り越して狂気の域に達しているこれら現実社会の女性たちに比べると、「巨娘」

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    卑劣な軍事政権の犬ども死ね!! バリバリ、ドーン!! バラバラ! ゴキ! グチャ! ブオーン!! ドカーン! という「ドキ! 切株だらけの殺戮大会」ですばらしかった。「ランボー 最後の戦場」の話。「ザ・暴力」という巨大なアイスクリームに、ほんのちょっと箸休めのウエハース程度にシンプルな物語がのっかっているだけで、とにかく最初から最後までゴアゴア描写の電車道である。 シンプルとはいえとにかく内臓が漏れ、血が大量にバシャバシャ流れるアルトラ暴力世界と善良なボランティアらの価値観を織り交ぜることで実存的な問いを観客に発し、戦争文学ともいうべき高尚ささえ感じさせてくれた。スタさんの老獪さを感じさせる一となった。ミャンマー軍の非道な虐殺で民衆の手足はちぎれ、面白半分に蜂の巣にされ、子供でさえもグサっと刺し殺されていたが、逆にそれをやっつけるランボーにしても軍隊を同様にぐちゃぐちゃに吹き飛ばしたり、

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    安藤氏の著作を読むたびに激しい嫉妬に駆られる。消された真実に肉迫する狂熱の騎士の物語というべきか。 盲目的な偏見や卑しい捏造の嵐を突破し、偽者の禁忌に勝手にひれ伏す臆病者や愚か者をなぎ払う。 強大な敵に打ちのめされ、傷つきながらもその果てに辿りつく真実はどれも衝撃的で美しい。胸が熱くなる。そしてやはり嫉妬に駆られる。 安藤健二氏の新作「封印されたミッキーマウス」の帯にコメントを書かせていただいた。おそるべきデビュー作「封印作品の謎」以来、ずっとファンだったので願ったりかなったりである。 ずいぶんと大仰な文句だと自分でも思うのだが、それでも間違っているとは思わない。つまらない噂や偏見、ヒステリックに騒ぐ愚か者によって、いとも簡単に表現作品がこの世から消されてしまうという恐ろしい真実に迫る安藤氏のは「下手なミステリよりも刺激的で昂奮させられる」とミステリ評論家などの間でも人気を博しているのだ

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    anutpanna
    anutpanna 2008/05/14
    すごい面白そう。読もう。
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    「ノーカントリー」「クローバーフィールド HAKAISHA」そして5月公開の「ミスト」(海外盤DVDにて)を立て続けに見てしまった。 今日は公開されたばかりの「クローバーフィールド HAKAISHA」を紹介。どれも共通するのは「人間には知恵もあるし勇気もあるし愛もある。立派なもんだ。だがな……くたばるときはあっけなくくたばるんだよ!!! みっともなく! あっさりと!! ゴミのように! わーははは!!!」 という作り手の底意地の悪い主張がどれもこめられている。(一番たちが悪いのはフランク・ダラボンの「ミスト」。容易に立ち直れないほどのダメージを観客に与えるのだが後日ゆっくりと紹介)これが最近のハリウッドのトレンドというやつかもしれない。だいたい景気が悪化したり、バブルが崩壊したり、戦争が泥沼化すると、こうした「逆人間賛歌」というニューシネマでカウンターな作品が登場したりする。以下、多少ネタバ

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    anutpanna
    anutpanna 2008/04/10
    今日観てきた。「娯楽で消費」はまさに。
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    土曜日の9時にテレビをつけたら、NHKで刑事ドラマをやっていたのでそのまま見てしまった。 http://www.nhk.or.jp/dodra/keiji/html_kei_cast.html(NHK 刑事の現場 キャスト) 頼りなさそうな新人刑事の成長物語という感じだが、なかなかリアリティのあるつくりで面白い。しかし準キャリ刑事で「ハードボイルドな子持ち女刑事」という役を池脇千鶴嬢がやっていたのだが「さすがに無理があるだろう……」と画面にツッコミを入れてしまった。 いくら大沢在昌風ハードボイルドな感じでクールに喋らせたところで、やっぱりどこから見ても童顔&甘いボイスの千鶴タンでしかなく、一体どこの世界にあんなデコスケ(刑事)がおるんじゃいとニヤニヤしていた。柔道三段剣道三段っていわれてもなあ。アニメの戦闘美少女じゃあるまいし。 とはいえドラマを見ながら愉しく妄想にふけってしまった。千鶴嬢

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    anutpanna
    anutpanna 2008/03/24
    イルザ心がくすぐられるなあ・・・。
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    私が尊敬するデザイナーでありライターのサタニスト高橋ヨシキさんが代表を務める切株派のムック「ショック! 残酷! 切株映画の世界」が洋泉社から発売されている。 切株映画とは、人体が切断された断面。つまり切株を見せてくれる残酷スプラッター映画を愛でる、紹介する会である。新宿ロフトプラスワンでもときおりイベントが開催されている。 http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2008/02/post-1f9d.html(読売新聞でも紹介されている。保守系新聞とは思えないコアネタが飛び出したりするので文化面は侮れない) 今回のムックではそうした人体破壊や残虐描写のある映画の紹介、歴史、分析がなされている。俗悪で退廃的で頭がいかれていると社会から常にバッシングを受け続けるなかで洋邦香港の職人らが見せる破壊の魅力が存分に書にはつまっている。 私はヨシキさんのテキストが大好き

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    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071220-00000948-san-soci(「ブス」書き込みに逆上!女子中学生ら男子中学生をリンチ ) しかし昨日のこのニュースに興奮してしまった。十人もの少女らがよってたかって男子をリンチ! 公園で全裸にして根性焼き! ニュースを見て、瞬間的に物語を作ってしまった。便所に置いてある清掃用のモップかなんかを手にしながら、ワルそうなリーダー格のスケバンが言うのである。柄のあたりを掌でぺしぺし叩きながら。 「これをあたいのペニスと思いな」 ズブリ!! ってな感じ。あとはさんざん殴る蹴るの暴行をくわえられているにもかかわらず、 「なにおっきくしてんだい! いやらしい!」 ボカボカ! などという展開もええなあ。まあ口調が東映スケバン路線みたいなのはご愛嬌。上半身裸の杉美樹や池玲子であればなおよし。 しかしこんなワルそう

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    東北の良心、仙台セントラル劇場で特別上映された鈴木則文監督の成人映画「堕靡泥の星 美少女狩り」(79年)を見てきた。 いやあ、これはすごい。あの鈴木則文である。トラック野郎や「徳川セックス禁止令」や「パンツの穴」、そして実写版「ドカベン」を手がけてきた娯楽映画界の職人だ。よって、ライト感覚で楽しく愉快でお屠蘇気分な作品になっているかと思いきや、全然違う。求道的とさえ思えるほどの強烈なサディズムが炸裂し、哲学性をも感じさせる恐ろしい作品だった。 もっとも原作は佐藤まさあきの暗黒劇画だから、ある程度ハードなものになるとは予想していた。だがここまでハードな仕上がりになっているとは思ってもみなかった。 物語は、裕福な大学教授の夫婦宅に脱獄囚が押し込むところから始まる。性欲旺盛な野獣の脱獄囚はを夫の前で強姦。なんとは身ごもってしまうのだ。(夫には子種がない)「あいつに犯されて感じただろう! 売女

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    昨日の「点と線」は面白かった。お金がかかっていて、見ていて愉しい。 松清張的様式美が貫かれていたのがいい。田博太郎と竹中直人というくどい系名優が「傲慢、小心、保身」という絵に描いたような悪い官僚役をやっていたのがうれしい。青酸カリを渡される竹中が「ひええ!」と腰を抜かすところがいい。 しかしおおよそ表現の世界ではよくいえば様式美、悪くいえば紋切り型というのがある。手垢がついているとかステロタイプとか記号のようだとか。昨日のドラマなどはかなりお約束の型などがいくつも炸裂していて、紋切り型ファンとしてはうれしい。 じゃあどういったところで「紋切り型だなあ」と感じるのかを思いつくままに記しておこうと思った。まあエロゲやアニメやエロマンガやケータイ小説は紋切り型を佃煮にしたような世界なんだけれど。「白血病にかかってベッドで眠る美少女」とか「お兄ちゃんのことが好きなの!」とかね……。 例えば 白

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