特捜最前線第264話「白い手袋をした通り魔!」(脚本・長坂秀佳 監督・天野利彦)を観て、あまりの面白さにふらふらとなる。 都会議院西条寺、34才(!)。著名な両親を持つ「政界のサラブレッド」である。都議会に絶大な権力を持つこの男に、連続通り魔の容疑がかけられていた。 第一の犯行。主婦がカミソリで切りつけられる。背中を負傷。犯人はトレーニングウェアを着用。 第二の犯行。二週間後、喫茶店のウエイトレスが右大腿部をカミソリで切られる。犯人は前日より被害者を尾行していたと思われる。人目につかない場所は他にもあったのに、わざわざ先回りをして待ち伏せている。犯人の「こだわり」は何を意味するのか。 第三の犯行。寿司屋の出前持ちが待ち伏せにあい、足を切りつけられる。出前持ちは犯人と揉み合いになり、結局、首を切られ殺害されてしまう。 犯行直後、忽然と姿を消す犯人。発見されない凶器。捜査は進まない。 第一の犯