いま、本屋に行けば「○○系女子」や「女子力」と、“女子”という言葉のついた書籍や雑誌を見ない日はない。世はまさに女子本ブーム。 今回ご紹介する真魚八重子『映画系女子がゆく!』(青弓社)もまた、タイトルに“女子”を冠した本のひとつである。が、本書は題名から推察されるような映画好きの女子の生態を語る本ではない。本書のまえがきにはこう記されている。 「ゼロ年代から、“文化系女子”という言葉とともに、さまざまな<~系女子><~ガール>が登場しました。本書もまさにそれに便乗しています。映画系女子といっても、映画を見に行く女子ではありません。ごめんなさい。本書では“この映画で、彼女はどうしてこんなことを思うのか。そして、なぜこんな行動をとるのか”を読み解く内容です。」 そう、つまり本書は映画のなかで表現された“女子”を分析するエッセイなのだ。テーマは文化系女子やメンヘル系女子にはじまり、仕事、結婚、出
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