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ブックマーク / cenecio.hatenablog.com (5)

  • 漫画家谷口ジロー氏へのオマージュ パリ国際ブックフェア  - ベルギーの密かな愉しみ

    忘れてしまうので取り急ぎ。間もなく開催の、パリ国際ブックフェア(サロン・ド・リーブル)で、先日亡くなった谷口ジロー氏を追悼します。 谷口 ジロー(1947年8月14日 - 2017年2月11日)鳥取県出身。多臓器不全により死去。満69歳没 1か月前のあの日2月11日、一報を聞いたときには全く信じられなかった。そんなはずはない。ラフカディオ・ハーンを素材とした作品を用意していると以前読んだし…。 気も動転しながらすぐにチェックしたのはフランス紙。ああ、どこも訃報を載せている。自分はTwitterをやっていないのだが、それでも必ずチェックしているフランスの編集者たちのTwitterも。皆が一斉に谷口ジローさんの死を伝えていた。 なんということだ。60代なんて早すぎる! それにしてもおかしい。記憶を手繰ってみた。2015年は谷口さん、パリにいたよね。そう、アングレームのあとで。 (展覧会の建物)

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  • マンガの仏語訳 反転した世界を楽しむ セーラームーン&紅の豚&らんま1/2 ロマン・ユゴー   - ベルギーの密かな愉しみ

    鳥取のみなさま、お見舞い申し上げます。 三朝町のみなさまもまだ数日、油断なさりませんよう、ご注意ください。 さて、早く次の記事を書け、とメールが来たり、「前の記事で、マンガの反転うんぬんのところ、よくわからない」と叱られたりしています。当は今日は浦沢直樹の記事なのですが、そのマンガの「反転」←これ、先にいっきま~す! 「華麗なる反転ショー」・・・いえ、それはご用意できませんが、日のマンガ翻訳の黎明期(←ちょっと大げさ)の工夫やら、笑えるところなどを見てみてまいりましょう。「反転」については前回記事に詳しく書きました。 うちにあるものを3冊並べてみた。懐かしいですね。 左:『紅の豚』フィルムコミックス(徳間書店)。フランスでは1995年劇場公開、その後すぐ翻訳出版された。人気にあやかろう、なのか。 中:『らんま1/2』(らんまにぶんのいち)フランス語版は1994年。 右:『美少女戦士セー

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  • 文化侵略からオタク文化の受容 -6- マンガの翻訳(日本語→仏語) - ベルギーの密かな愉しみ

    先週はベルギー色の一週間だった。 今年2016年は、日・ベルギー修好通商航海条約が締結され、日とベルギーが外交関係を樹立してから150年、という記念すべき年なのだ。それで春から(テロ事件発生にもめげず)数多くの行事が両国で開催されている。 ベルギーでは8月、ブリュッセルのグランプラス(広場)に、日をテーマにしたモチーフの花の絨毯が出現。息をのむ美しさなので、ぜひご覧あれ。(下の過去記事)。いつも思うけど、ボランティアの人たち、凄すぎ! cenecio.hatenablog.com そんなわけで 人の往来も活発で、12月末までイベントがぎっしり。 先週はまず、国王ご夫が訪日された。 なんと天皇陛下は、日・ベルギー友好150周年の日側の名誉総裁になっている。ベルギー側ではフィリップ国王陛下。こういった周年の名誉総裁に天皇陛下が就かれることはあまり例のないことだという。 国王が両陛下

    文化侵略からオタク文化の受容 -6- マンガの翻訳(日本語→仏語) - ベルギーの密かな愉しみ
  • 文化侵略からオタク文化の受容まで-4- 宮崎駿とメビウス - ベルギーの密かな愉しみ

    アニメといえば日なら宮崎駿でしょ。 メビウス と宮崎駿 もちろん、かの歴史ある『カルピスこども名作劇場』や『ハウス品・世界名作劇場』のTVアニメ群も、かつて子供だった私たちの心に根をおろしているけれども、日で「好きなアニメ作品は?」と聞かれたら、多くの人がジブリ作品のいくつかをまず思い浮かべるのではないだろうか。 フランスで「日アニメ」といえば、激しいバッシングの対象だった、1990年代の険悪な状況は以前紹介したのだが「文化侵略」から「オタク文化」の受容まで -1- 戦闘シーン、セクシーなシーン、文化的に理解できないシーンがずたずたにカットされたかわいそうなアニメ作品…。アニメファンの視聴者が地上波放送に見切りをつけたのも当然である。 当時は心を痛めたものだが、のちに、アメリカなどでは外国の作品を再編集するのはごく普通に行われることだと知った。日側が作品を安値で売ってしまい、著作

    文化侵略からオタク文化の受容まで-4- 宮崎駿とメビウス - ベルギーの密かな愉しみ
  • 文化侵略からオタク文化の受容まで -1-日本アニメ・追記:Japan Expo2017小林七郎・須田 正己ほか - ベルギーの密かな愉しみ

    前回の記事に関して寄せられた質問への答えと、私の雑感、いわゆる「隔世の感がある」この40年について述べてみたい。大体の内容は 1.鉄腕アトムはどうなの? 2.スポーツもの 3.文化侵略ー日アニメが9割独占 4.「ドロテ・クラブ」幕引き ( 追記:Japan Expo2017) 1.鉄腕アトムはどうなの? 質問者:GOLDORAK(『UFOロボ グレンダイザー』前回記事のテーマ)の前に手塚治虫アニメは?アメリカでは『アストロボーイ』といって大人気だったけど? 私も小学生のころ夢中だった『鉄腕アトム』。フランスでの放映は1980年10月以降だったようだ。アメリカ漫画が翻訳されたのが1964年。テレビ放映が60年代終わり(*こちらの証言から)。SFや宇宙ものの素地のあるアメリカでヒットしたのはうなづける。 *註:アメリカの有名な装丁家Chip Kidd氏インタビューから。Chip Kidd

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