カナダのブリティッシュコロンビア大学は、A型とB型の赤血球を、汎用的なドナーとなるO型に変換する酵素を発見し、科学ジャーナル『Nature Microbiology』に発表した。 掲載された論文によれば、研究者達は、同族のA型およびB型糖抗原を除去することができる酵素を探して、人間の腸内マイクロバイオーム(腸内に生息する微生物)の機能的メタゲノムスクリーニングを行った。その結果、同学の腸内細菌DNAを保持する19,500の発現フォスミドのライブラリーにコード化された遺伝子の中から、ガラクトサミン中間体を介して効率的にA型抗原をO型血液のH抗原に変換するために働く一対の酵素を同定した。 この変換は、ガラクトサミン中間体を介した合成の一形態で、ガラクトサミンがGH36と呼ばれるエストラーゼファミリーの活性を高めることにより行われる。これにより、非常に低い酵素濃度で、血液型がA型からO型に完全に