海賊版対策で自民混迷=ダウンロード規制拡大に反発 2019年03月12日20時22分 漫画やアニメを無断で掲載する海賊版サイト対策を目的とした著作権法改正案をめぐり、自民党内の議論が混迷している。文化庁の案は違法な著作物をダウンロードする幅広い行為を刑事罰の対象としたことから、議員の一部が「インターネット上の活動を萎縮させる」と反発しているためだ。党内では抜本的修正は不可避との声も出ている。 【特集】「スノーデン」を生んだ「NSA女性ハッカー」の「暴露」 超党派の「MANGA(漫画)議員連盟」の古屋圭司会長(自民党衆院議員)が先週、文化庁案は「十分に状況を把握して出していない」として、安倍晋三首相に著作物全般を対象にした部分の削除を求めた。自民党幹部は12日、「削除はない。それをやれば逆のメッセージになる」と不快感を示した。 自民党は12日の総務会で、同改正案を議題にせず、了承を見送った。