30年前、タイヤメーカーはバイクブームの終焉を一早く察知した バイク市場の動向を振り返ったとき、私には印象的な出来事があります。 ヨコハマゴムの契約ライダーとして開発とレース参戦に勤しんでいたバイクブーム真っただ中の80年代後半期にあって、それは1988年秋のことでした。テストを終えての夕食中、スタッフから次のような会話が飛び出しました。「今年に入って他社も含めてタイヤの販売本数が急激に落ちている」というのです。バイクそのものの販売台数は好調を堅持しており、「不可解」、「不気味」、「何かが起きる」という言葉が出てきたことを思い出します。 82年に未曽有の年間販売台数328万台を記録したものの、それは時のソフトバイクブームで原付が278万台という状況です。86年のヘルメット義務化もあって原付台数が衰退し総台数こそ減少しても、スポーツバイクの販売台数は80年代一杯、ほぼ同水準を維持していたので
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