読まないうちに人生終えたら大後悔!そこまで心震えた本・人生観が変わった本だけをドンドン紹介しています。日々の楽しみのお役に立てたらうれしいです。 子どもの頃、高階良子の漫画が好きだった。 「ピアノソナタ殺人事件」「交換日記殺人事件」「血とばらの悪魔」・・・。鳥肌の立つようなミステリーやオカルトを描きながら、人間の業の深さをえぐる作風がたまらなく面白く、江戸川乱歩や横溝正史の小説と併行して貪るように読んでいた。 その高階氏の作品のなかに、たしか蛇になった少女の物語があった。体内に蛇が入り込んだ夢を見た翌日から、体が冷えて仕方がない。そのうち体の表面が蛇のようになり、ついに口から長い舌を出し、這って移動をするようになってしまう。 ラストはめでたしめでたしとなるのだが、そのストーリー展開と絵柄が強烈で、読後30年以上経った今でも忘れられない。 宮部みゆきの「荒神」は、そんな高階作品を思い出させる