■はじめに 感染性眼内炎は目の中に炎症が起きるぶどう膜炎の中でも、病原体による感染が原因となって起こる病気です。細菌や真菌(カビ)、ウイルス、寄生虫などが直接目に感染することもありますが、ぶどう膜組織は血管が豊富で血流に富んでいるため、目以外の臓器に発症した感染症が目に波及する場合もあります。 ■感染性眼内炎の検査 病原微生物の感染が原因ですので、その病原体を証明することが重要です。採血や胸部レントゲン検査などの全身検査を行うほか、場合によっては目の中から直接前房水という液体を採取し、原因となる病原体の存在を調べることもあります。 ■代表的な疾患 (1)細菌性眼内炎、真菌性眼内炎 細菌や真菌が目に感染することによって起こる病気で、時には失明してしまうこともある治療の難しい病気です。特に細菌による眼内炎は病状の進行が速いことが多く、早期に発見して治療を開始することが大切です。原因は全身のどこ