生産を開始したマスクについて、谷口健二社長(右)から工場内で説明を受ける平井伸治・鳥取県知事=鳥取市用瀬町用瀬で2020年3月10日、野原寛史撮影 新型コロナウイルスの感染拡大によるマスク不足を受け、農機具を取り扱う鳥取市の販売会社が、倉庫として使っていた旧マスク工場設備の再稼働を始めた。この施設を獲得した際に前所有者から非常時に備えて生産設備を残すよう要望を受けており、そのまま保管していたのだという。 工場を再稼働させた「大志(たいし)」(鳥取市)は2017年11月、近くの工場を倉庫として取得。谷口健二社長によると、購入時に持ち主や技術者らから「10年周期くらいで大規模な感染症が流行するので、設備を残しておいてほしい」と言われ、需要が…