かつて多くの団体旅行客でにぎわった水上温泉街(群馬県みなかみ町)で、廃業したホテルの建物を再生するプロジェクトが進められている。町とともに手がけているのは、東京大大学院の大学院生や民間企業、地銀。バブル崩壊などで廃業し、老朽化したまま放置された大型旅館やホテルが廃虚と化して各地で問題になっている中、地元住民と話し合いを重ね、新たな温泉街の魅力を掘り起こそうとしている。 「温泉街の玄関となる広場を整備し、街の中心部を川の音を楽しみながら歩けるようにする」。昨年12月11日、群馬銀行旧水上支店で東大の大学院生らが住民にプロジェクトのコンセプトを説明した。