■ 110年ぶりの刑法改正 6月16日、性犯罪を厳罰化する刑法改正案が参議院で可決・成立、7月13日から施行されました。 性犯罪に関する刑法の大幅改定は、なんと、明治時代に刑法が制定されて以来、110年ぶりです。 性犯罪は被害者の人格を踏みにじる「魂の殺人」と言われるような深刻な人権侵害であり、とりわけ女性に対する性犯罪は「女性に対する暴力の一つ」として、女性に対する暴力撤廃宣言などの国際文書で、根絶に向けた各国の努力が要請されてきました。 ところが、日本では性犯罪はとても軽く扱われてきました。 性犯罪に対する日本の取り組みは大幅に立ち遅れでは、明治時代(1907年)に制定された刑法がそのまま踏襲され、性犯罪の防止および被害救済、そして処罰の対応のいずれもが著しく遅れていました。 こうした中、たくさんの性犯罪被害者は泣き寝入りを余儀なくされてきたのです。 近年、こうした性犯罪の被害者の方々