本日の日本経済新聞「経済教室」に岩田先生が寄稿しています。まだ売店やコンビニで売っているはずですからお持ちでない方は購入して保存しておくことをおススメします。本論説は岩田先生の最新刊『世界同時不況』と完全に補うという点でも重要です。 今回の論説のポイントをいくつか。以下のまとめよりも記事そのものの方が詳細で、データ・グラフもあるので便利です。 1 日本は需要創出型の財政金融政策を総動員する必要があり、構造改革を徹底的に行う必要もある。今回の論説では、財政金融政策にしぼり、さらに財政政策は基本的な原理にしぼり、主に金融政策を中心に書かれています。 2 財政政策については、特に恒久的な税制改正による減税、例えば「給付付き税額控除」(詳細は『世界同時不況』参照のこと)で、中所得者は減税、低所得者は受給という形で設計し、消費拡大と労働意欲の促進が期待できる。 3 財政政策の裏づけには国債発行が必要