ローソン子会社のチケット販売大手「ローソンエンターメディア」(LEM、ジャスダック上場)役員による資金不正流用問題で、ローソンとLEMは23日、2010年2月期の業績予想をそれぞれ下方修正した。 LEMは、流用された約144億円は回収できないと判断。09年度に流用された約125億円などを特別損失に計上し、純損益の予想を12億円の黒字から115億円の赤字に改めた。LEM株の約76%分を保有するローソンも特別損失を計上し、連結純利益の予想を255億円から132億円に5割近く引き下げた。 LEMは債務超過になる見通し。前期の純利益(253億円)をわずかに上回る増益を見込んでいたローソンも、大幅な減益となる。08年度に流用された約19億円分についても、両社とも09年2月期決算をさかのぼって訂正し、近日中に公表するという。