海上保安庁は6日、マグニチュード(M)9.0を記録した東日本大震災で、震源のほぼ真上に当たる宮城県沖の海底が東南東に約24メートル動いていたと発表した。海底が約3メートル隆起していたことも確認された。同庁は「これまで観測した地震による地殻変動としては最大ではないか」としている。 同庁によると、変動が観測されたのは宮城・牡鹿半島の東南東約120キロの海底約1700メートルに設置した海底基準点。宮城県沖と福島県沖の計3カ所の海底に設置した基準点の位置が3月11日の地震の前後でどの程度ずれたか、同月28日から29日にかけて測定した。 測定の結果、震源のほぼ真上に位置する基準点の動きが最も大きく、宮城県沖70キロの基準点で東南東に15メートル、福島県沖でも約5メートル動いていた。地震の震源域は岩手県沖から茨城県沖にかけて長さ500キロ、幅200キロにわたるとみられ、同庁海洋情報部の佐藤まりこ主