【ヨハネスブルク=中西賢司】飢饉(ききん)が広がる東アフリカのソマリアで、日本などから提供された援助食糧が盗まれ、市場で販売されていることがわかった。 AP通信が15日、独自調査として報じた。 同通信によると、首都モガディシオの市場では、日本や米国際開発庁(USAID)、世界食糧計画(WFP)のマーク入りの袋に入った食糧が売られているという。WFPは同通信に、物資が盗難されている疑いが浮上し、2か月前に調査を始めたと明かした。ソマリアでは300万人以上が食糧難に直面。国連や援助団体が国際社会に緊急援助の拡充を求めている。