研究スタイルブログの管理人のひとりである、私タヌキですが、2020年をもって研究者をやめ、心機一転他業界へと転職することになりました。 「なぜ研究者をやめるのですか?」 という問いに対して、理由をいくつも上げることは難しい事ではありません。 例えば、激務だとか、将来のポストが見えてこないとか、常に競争を感じる環境、給料が低いだとか。アカデミアはもう何年も前からそういった問題を抱えているのは事実です。 しかし、別に環境が、私がアカデミアにいた8年間で変わったわけではありません。 研究者をやめるきっかけになるような事は今までの8年の間いくらでもありました。ですので、この記事ではアカデミアの不満をつらつら書き連ねるつもりはありません。 こういった人生の分岐点に立ち、決断する時、私はマイケル・ガザニカという科学者が出した「〈わたし〉はどこにあるのか」という本を思い出します。 私は彼の「意識とは解釈