東京電力福島第1原発で廃炉作業などを進める作業員ら。後ろは1号機の原子炉建屋=福島県大熊町で2021年2月12日、滝川大貴撮影 政府は13日、東京電力福島第1原発の処理水を海に流す方針を決めた。実際の放出は約2年後の見通し。政府の決定について、飯尾潤・政策研究大学院大学教授(政治学)は、前の安倍晋三政権が支持率への影響を気にして、長らく決定できなかったのではと分析する。【聞き手・塚本恒/科学環境部】 × × 最初に、政府がこの問題をどう位置づけるかという時点で失敗していた。当初、どんなものを放出するのか、はっきりしなかった。各地の原発で放射性物質のトリチウムが排水されていることも、あまり表に出ていなかった。原発事故の直後から、十分で丁寧な話し合いをしなかったことが問題を長引かせた。 しかし、最初の問題設定がうまくいっていたとしても、こういう話は最後に政治…
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