既定路線に親会社が「待った」 紳士服大手のAOKIホールディングス(HD)傘下の快活フロンティア(横浜市)が運営するインターネットカフェ「快活CLUB」は、2023年度(24年3月期)の売上高は553億円でシェア49.5%(複合カフェ白書2023より)を誇り、全国に487店舗を展開する。 全店直営店でパソコンなどの機材は最新設備を整え、ドリンク飲み放題に加えてソフトクリーム食べ放題。また、店舗によっては、女性専用エリアの導入、ビジネスチェアや机、手元灯、サブモニターなどを備える鍵付きの仕事向き完全個室を設置するなど、独自の施策が受けている。 だが、快活CLUBも安泰ではない。問題はネットカフェ業界が縮小傾向にあることだ。 高速インターネットに接続できるパソコンが貴重だった2000年代には利用者が多く、ピーク時の市場規模は2000億円以上だったが、近年は1000億程度と半分以下となっている。