組織改革には、まずは小ぢんまりとまとまろうとするチームに波風を立たせることから始める。リーダーはニコニコ顔を隠して、扇動者、挑発者を演じる覚悟を決めよう。 安住への願望が当事者意識の欠落を生む 今回は『組織改革の仕掛け人』としてのリーダーシップ・コミュニケーションの第2回目、「扇動者」としてのリーダーの役割とそのコミュニケーション手法についてみてみよう。 扇動者とはあまり聞こえの良からぬ言葉だが、それは組織の中は平穏であってほしいし、余計なことは言われたくない。粛々と役割をこなしていたいとわれわれが抱く自然な感情の裏返しであろう。そうした感情は、組織がスムーズに動いて生産的であったほうがよいし、いやな気持ちを抱かずに毎日を楽しく送りたいという気持ちから出てくる。 しかしこうした気持ちは一歩間違うと、仲良しクラブ、縄張り意識、見て見ぬふり、ぬるま湯、マンネリ、内向き志向(お客様志向の反対)、