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ブックマーク / river-daishiro.hatenablog.com (5)

  • 天体望遠。 - 言葉と記憶の小径。

    暑さが続くと、涼し気な秋の夜が懐かしい。雨が続くと、月が恋しくなる。夜の縁側に座って月を仰ぎ、虫たちの声を聴くのは、ずいぶん昔からのお気に入り。それでも不思議なもので、子どもの頃、夜空でてらてらと光っていた月よりも、大人になったいまのそれがどんよりして見えるのは、空気のせいなのか、現在地の緯度が関係しているのか、それとも年を重ねて目が悪くなったからなのか、わからない。 小学生のときのことだ。両親に無理をいって、学研の「科学」というを毎月買ってもらっていた。買って、というよりもこのは、学研のおばさんという配達専門の人がいて、毎月、家まで届けてくれるのである。 発売日になると、おばさんが来るのが楽しみで、学校から帰るとずっと、当時飼っていた犬のタロの小屋の脇で、時折タロの頭に手ぬぐいを頬っかぶりさせ、ゲラゲラと笑ったりしながら、おばさんが来るのを待っていた。 何年生のときのことだか忘れたが

    天体望遠。 - 言葉と記憶の小径。
  • 淋しい夢の中 - 言葉と記憶の小径。

    〇日 コロナが足元にまで迫っている。遠方に住む子どもたち家族も全員、感染。元スタッフのA子さんとご家族、クライアントのBさんまで感染。依頼していたゲラがあがってこないが、そのゲラを確認する窓口の方も療養中なので、運がよかったといえば、よかったのかもしれない。 〇日 BSテレ東「雪女と蟹をう」、深夜の放送なので毎週録画。ゴールデンタイムでは決して観ることのできないオトナのストーリー。人生に絶望した男・北(重岡大毅)は、死ぬ前に北海道で蟹をべるため、強盗に入った家の人・彩女(入山法子)と車で旅を始める。州を一気に北上し、函館から小樽、札幌、稚内…。かつて訪れた街や風景が描かれ、懐かしい。札幌市内のほとんどのロケ地やホテルは全て、仕事で行った場所。エンディングテーマは、ヒグチアイ「悪い女」。「二回ぐらいしただけで 彼女ヅラしないで そう言い捨て去った最悪な人 あなたは今でも最愛の人」「裏

    淋しい夢の中 - 言葉と記憶の小径。
  • 絵の具の匂い。 - 言葉と記憶の小径。

    英語を習い始めたのは小学5年生のときからだった。母はそれまで、息子の教育になど、なんの関心もなかった人だったけれど、ある日、近所のおっせかいおばさんに「中学に入る前に、英語くらいやっておかないと」とかなんとか勧められ「おまえ、明日から英語に行け」と相成ったのだった。 訳のわからぬまま、それから週に一度「英語に行く」ことが始まった(ちなみに母は、病院で検査を受けると『今日は身体にコンピューターをかけてきた』と話していた)。 教室といっても塾でもなんでもなく、ふつうの公営住宅の一室である。先生は、30代なかばの女流画家だった。近所のおばさんたちに、大学時代に英語を少しはやったのだろうから、自分の息子や娘に教えてくれないか、と無理矢理に頼まれたらしい。絵を描くだけではえないので、それじゃあと仕方なく引き受けたのだと、あとになってうかがった。 四畳半の部屋が3つしかないアパートは、寝室以外は襖が

    絵の具の匂い。 - 言葉と記憶の小径。
  • そこにいない人に向けて=【はてなブログ】での再スタート - 言葉と記憶の小径。

    ◎ 自分にとっての「書く」作業は、誰かや何かの事象を取材したり、調べたりして初めて文字として表現するものでした。しばらくは、一人称つまり「私は──」という書き方をほとんどできずに、この道を歩み続けてきたのです。エッセイや小説、広告文章などは、自分の仕事と比べると、同じ「」でも、イタリア料理と豆腐ほどの違いがあるものと感じていました。 いつかはきちんと一人称で書くことを、鍛錬したい。そう思っていた矢先、取引先の方から「ブログをやってみたら」とアドバイスをいただきました。2005年のことでした。「ブログ」など初めて聞く言葉でもあり、操作のいろはから教わって始めたのです。 出版の世界では、10万字に1字の誤りがあっても、印刷をし直さなければならないほどのリスクを抱えています。しかし、ネットの世界では、誤字脱字があっても、すぐに訂正でき、削除も瞬時にできる──こんな世界があったことに驚きました。

    そこにいない人に向けて=【はてなブログ】での再スタート - 言葉と記憶の小径。
  • difference or identity ? - 言葉と記憶の小径。

    arashi_golf
    arashi_golf 2022/12/05
    おはようございます。読者登録ありがとうございました。ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカは名作ですね。ヴィデオドロームも傑作だと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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