アベノミクスの「3本の矢」は、1本目と2本目の矢(金融緩和と財政政策)が好評裏に動く一方で、3本目の矢(成長戦略)に深刻な問題が隠されています。この問題を解決できなければ、日本経済はデフレをまた繰り返すか、スタグフレーション(低成長下の物価高)あるいは国債金利の上昇といった日本リスクにさらされかねません。 注意すべきは経済政策の内実 2月に入っても、依然としてアベノミクスによる「期待相場」が続き、日経平均株価も上昇しています。高値で1万3000円という大方の予想についても、十分に狙える状況となってきています。場合によっては、1万5000円に迫ってもおかしくない勢いがあります。 2000年代に年間で最も日経平均が上昇したのは、小泉政権の時でした。2005年に40%ほど上昇しています。安倍政権の誕生で今後1年間は、それを超えてもおかしくない情勢です。昨年来の日経平均(1万395円)の4割高は約