中国では現在、試験回答の正解には「」とチェックマークを付す。中国ではローマ字の「v」の字のように左右の線の上の高さは同じくらいともいう。ただし、博士論文の審査の時に、合格者に書かれるマークは「○」で、この丸を付けることを通常「画圏」(hua4 quan1 ホア・チュエン)という(書類の名前欄に、自分がその書類を見終えたということを記すためにも使われる)。中には「」を書いて「○を付けた」と表現することもあるそうだ。 反対に、不正解には「×」を記す。中国では、古くから「凶」という漢字に「×」という表象を含ませたり(前回参照)、「乂」(ガイ)という形態で、草を「刈」る意を表す字などがある。後者は鋏(ハサミ)の象形との説もある。 そして、半分くらい正解、つまり日本でいう三角には、「」の右に「ヽ」を交差させた独特な記号である「」を記す。 それぞれの記号には、韓国と違って名前でよく呼ばれる。「」は「対