今年も古墳症(注1)の季節が訪れた。 古墳症は、古墳に近づくと、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状を呈するアレルギー反応である。これは古墳から放散される古墳時代の細菌の死骸や塵埃が抗原であると考えられている。患者の多くは大学等で考古学や歴史を専攻した人や古墳マニアなどであることから、古墳研究のストレスも関係しているとの説があるが、まだ正確には解明されていない。 現在のところ、的確な治療法は見つかっておらず、マスクの着用が有効な予防策と考えられている。日本では最多の古墳を有する兵庫県(16,577基)を始、千葉県(13,112基)、鳥取県(13,094基)、福岡県(11,311基)、京都府(11,310基)など古墳が多い地方では、「前方後円型マスク」がヒット商品になっている。 また、昨年からは文化庁では重度の古墳症の患者を公募し、これまで見つかっていなかった古墳を探し出すプロジェ
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