現在日本で売られているウイスキーの中で最も安いものと言えば、おそらくイオンのトップバリュのウイスキーであろう。 何しろ720mlで税込598円なのだ。 ブラックニッカ・クリアやトリス・クラシックより百数十円も安いのだから、その安さはかなりのものである。 しかしその味に興味はあっても、どうしても手が出ない。 何しろ原材料表示を見てみると、モルトとグレーンに加えてスピリッツと書いてある。 スピリッツやブレンド用アルコールなどと表示される、廃糖蜜から作られたアルコールであろうと。 あるいは穀物から作られた、サントリーがかつてグレーン・アルコールと称していたものであろうと。 筆者は樽熟成していないものをブレンドした製品をウイスキーと認めるのには抵抗がある。 何年もの樽熟成を経たものこそウイスキーであって、ただ連続蒸留しただけのものを混ぜたものなど、まがい物としか言いようがない。 とは言うものの、江