桜がほころび始めた先月下旬にお届けした「人力車」のコラムでは、3月24日の「人力車発祥の日」にちなみ、主に日本の人力車についてお話しました。近代化とモータリゼーションのはざまに生まれて消えた「人力車稼業」と、現代における新たな可能性についてご理解いただけたと思います。 今回はその続編として、海外の人力車、人力タクシー文化についてお届けします。 人を載せた乗り物を、人がかつぐ……こうした形式の乗り物は、古代から世界各地に存在していました。馬などの動物に曳かせるケースも多かったものの、人間の労働コストが安かった中世~近世にかけては、人が曳いたり押したりかついだりする「駕籠(かご)」「輿(こし)」「二輪車」などが活躍していました。 1869(明治2)年、日本で発明されたという説が有力な「人力車」。そのヒントになったのは「二輪馬車」や、中国やヨーロッパで使用されていた「セダンチェア」(人力で運ぶ椅
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