食材偽装表示問題はどこまで広がるのか。近鉄旅館システムズ(奈良市)の北田宣之社長の31日の記者会見では、宿泊施設「奈良 万葉若草の宿 三笠」(奈良市)と「橿原観光ホテル」(橿原市)の食材偽装表示が明らかになった。世界的な観光ガイドブック「ミシュランガイド」にも紹介された三笠では、「和牛」や「大和野菜」とされた食材の“偽装”が次々と判明。運営会社側は「調理担当者の認識不足」と意図的な偽装を否定したが、利用客や生産者からは「裏切られた」など怒りの声が上がった。3年連続で格付け 三笠は昭和30年創業の高級旅館。平成22年から県内の飲食店やホテルの掲載が始まったミシュランガイドで3年連続、ホテル部門の格付けを受けている。 運営する近鉄旅館システムズ(奈良市)によると、三笠では、宿泊客の部屋食や施設内のレストラン、宴会で提供した10品のメニューで「大和肉鶏の唐揚げ」や「吉野葛餅」と表記しながら、県外