人工知能と医療 がん研究に“革命” 1月3日 10時00分 人工知能が医師の代わりに病気を見つけたり、これまでなかった治療法を開発したりするー。こんな時代がすぐそこまで来ていると言われています。 人類がまだ克服できていない最大の病気「がん」との闘いでも、今、人工知能は大きな役割を果たそうとしています。研究の最前線を取材しました。(ネット報道部・蔵重龍) 数滴の尿からがんを判別 僅か数滴の尿から、がんの疑いを判別する。 慶応大学大学院理工学研究科の黒田忠広教授の研究室は、人工知能を使って、肺がんの患者の尿に含まれる化学物質を解析しています。 ディープラーニングで解析 黒田教授らが利用したのは、画像解析を得意とする「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる人工知能の技術です。 がん患者の尿には特定の化学物質が多く含まれることが知られています。黒田教授らは尿に含まれる無数の科学物質の中から