2018年2月末にネットでちょっとした騒ぎになったのが、オーディオ関連製品の卸業者であるミックスウェーブが、ビックカメラとの取引停止を発表したことだ。店頭試聴機が破損した状態で返却されたことが原因とのことで、同社サイトには破損した機材の写真などとともに、取引停止を決断した理由がつづられている。 ネット上で本件に言及しているユーザーのほとんどが、ミックスウェーブに同情的な見方を示していたわけだが、その是非はさておき、これがめったに起こらないアクシデントかと言うと、決してそんなことはない。Webサイトでの取引停止の発表というあまりない形で表面化したために、騒ぎが大きくなっただけだ。 事実、同様のケースは氷山の一角どころではないレベルで頻発しており、現場では常態化してしまっている。この業界では伝説的に語り継がれている、スプリンクラーの誤作動で水をかぶった店内全ての製品を丸ごとメーカーに不良品扱い
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