岐阜県美濃加茂市の浄水設備設置をめぐる贈収賄事件で、逮捕された市長の藤井浩人容疑者(29)が、業者側から押しつけられる形で現金を受け取っていた疑いのあることが愛知県警への取材でわかった。 業者側は浄水設備導入を進めてもらう代わりに現金を渡した、と供述しているという。これに対し、藤井容疑者は「現金は一切もらっていない」と否認しており、県警は現金授受の経緯や当時の状況を慎重に調べている。 藤井容疑者は、浄水設備の設置を進める見返りに現金30万円を受け取ったとして、事前収賄などの疑いで逮捕された。一方、贈賄などの疑いで逮捕されたのは、名古屋市北区の地下水供給設備会社「水源」社長の中林正善容疑者(43)=詐欺罪などで公判中。