ブックマーク / odanakanaoki.hatenablog.com (4)

  • 『夢の行方』 - 小田中直樹・仙台ドタバタ記

    片瀬一男『夢の行方』(東北大学出版会、2005) おすすめ。 (1)東北大学教育文化研究会が宮城県内の高校生を対象に続けてきた「教育と社会に対する高校生の意識調査」のデータをもとに、教育と社会の関係を「アスピレーション」という視角から分析する。わが職場の出版会ながら、どうもぱっとしない版元である(オフレコ)ため、まったく気付かなかった。 (2)かつて苅谷剛彦『階層化日教育危機』(有信堂高文社、2001)は社会階層学歴が勉学意欲によってリンクされていることを指摘し、衝撃を与えた。このは、同様な問題関心のもと、勉学意欲である「教育アスピレーション」と、将来の労働意欲である「職業アスピレーション」について、それらが親の社会階層、性別、通っている高校の属性、といった要因とどんな関係をとりむすんでいるかを、実証的に明らかにする。その結果、たとえば 親の社会階層読書経験…学習意欲…教育アスピ

    『夢の行方』 - 小田中直樹・仙台ドタバタ記
  • 『リサーチマインド・経営学研究法』 - 小田中直樹・仙台ドタバタ記

  • 『日本イデオロギー論』 - 小田中直樹・仙台ドタバタ記

    戸坂潤『日イデオロギー論』(岩波書店・岩波文庫、1977、初版1936) (1)いわずと知れた、戦前の代表的唯物論哲学者の代表作。それにしても、なんでこんなものを読んでるんだろうか? そんなヒマがあるのか? (2)読みどころは、なんといっても第6章「ニッポン・イデオロギー」。当時の怪しげな所説を、論理的に、しかもユーモア(というか、ひとによっては皮肉にうつるかもしれない)を忘れずに、批判したおす。論理とユーモアが共存する文章というのは、なかなかお目にかかれないものだ。

    『日本イデオロギー論』 - 小田中直樹・仙台ドタバタ記
  • 『戦後日本の社会学』 - 小田中直樹・仙台ドタバタ記

    富永健一『戦後日の社会学』(東京大学出版会、2004) おすすめ(面白いし、400ページ強でお得感もあるけど、でも6200円は高い)。 (1)戦後の社会学を牽引してきた社会学者による「同時代学史」の試み。戦後の社会学が 社会的なるものを全て研究対象とする理論指向型の「総合社会学」と、いわば「人間の結合」としての社会のみを研究対象とする理論指向型の「特殊社会学」との対立 両者の相打ち 理論よりも実証をこととし、家族、農村、都市、産業など特定の領域のみを研究対象とする「諸領域社会学」の出現と繁栄 理論社会学の復権 デュルケム、ヴェーバー、ジンメル、パーソンズの流れをひく「リベラル社会学」と、福武直提言から生まれた「マルクス主義社会学」の対立 後者の衰退 現象学的社会学の流行、数理的手法の浸透など、諸パラダイムの並存 という段階を辿ってきたことがよくわかる。 (2)著者はこのうち「特殊社会学」

    『戦後日本の社会学』 - 小田中直樹・仙台ドタバタ記
  • 1