ブックマーク / www.fuko.co.jp (1)

  • 道徳の厚みと広がり

    歴史的な文脈の制約を受けることのない普遍的な正義と呼べるようなものが存在するとすれば、それは各人が自らの置かれた歴史的な文脈を徹底的に掘り下げることによってしか見出すことのできないなにものかであろう。すなわち、われわれは、専ら自らが属する特定の境界内のマキシマルな「濃厚な道徳」を深めることによってのみ、境界を超えるミニマルな「広く薄い道徳」に到達しうる(『道徳の厚みと広がり』)。--徹底した歴史的文脈主義の中から哲学的普遍主義の可能性を導き出すこと、コミュニタリアニズムの認識を深めることによって、コミュニタリアニズムを超え、リベラリズムを一歩先に進めること。マイケル・ウォルツァーはこうした逆説的な議論を得意としており、書『政治と情念』においてもまた、従来のリベラリズムが排除してきた幾つかの主題--非自発的なアソシエーション、集団的な無力、文化的な周辺性が惹き起こす諸問題、市民社会に内在す

    arkanal2
    arkanal2 2012/11/17
    既存の不自由や不平等の解体のための闘争においては、専ら情念を排除した理想的発話状況においてのみ可能となるハーバーマス的な討議よりも、既存のヒエラルキーに対するネガティブな情念を起点として、民衆を組織化
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