ある程度値上がりしたら「利益確定」することも大切 「このポートフォリオのポイントは、リスク性資産の部分をETFで運用すること」と深野康彦さんは強調します。中長期的な資産運用を考える場合、いったん株式や債券を買うと、そのままずっと保有し続ける人が少なくありません。 「投資では、絵に描いた餅を本当の餅にしなければ意味がありません。株や債券などの値動きのある資産は、ある程度値上がりした時に売却して、現金を手にしておかないと、万が一、値下がりした際に損を抱えることにもなりかねないからです」(同) 事実、日経平均株価は、1989年12月29日に3万8915円の過去最高値をつけたものの、その後一度も高値を更新できていません。絵に描いた餅が膨らんだ場合には、膨らみすぎてはじける前に売却して、元本と利益を確保することが大切です。 「とはいえ、初心者には、売ることはなかなか難しいものです。また、個別の銘柄を