家電製品の開発や機能、サービスにオープンモデルが採用されることで、さまざまなセキュリティの脅威に直面するようになった。今回は具体的な脅威を深く掘り下げながら、セキュリティ対策の方向性を示してみよう。 前回は情報家電の市場環境がオープンな環境へと大きく変化してきていることを、通信インフラと端末プラットフォーム、コンテンツの3つの観点から考察した。環境がオープンになることで引き起こされるセキュリティ脅威の発生要因を指摘したが、今回は具体的な事例を検証し、脅威の特徴と対策ポイントを掘り下げてみたい。 情報家電を取り巻く脅威 現在の情報家電におけるセキュリティ脅威の事例は、大きく3つに分類される。不正プログラムによる攻撃と、製品自体への不正プログラムの混入、フルブラウザを通じたWebからの脅威である。これらの脅威に対し、今後必要となる具体的かつ有効なセキュリティ対策とは何であろうか。 まず、不正プ