統合型コミュニケーションという課題に対して広告会社は、どのようなソリューションを企業に提供しているのだろうか。電通のIMCメソッド開発室では、次世代IMCプランニングシステム「IMC ver.2.0」を開発している。そのメンバーに、システム開発の背景を聞くと同時に、さまざまなとらえ方をされているIMCについて解説してもらった。 ――次世代IMCプランニングシステムを開発したと聞いていますが、その背景からお聞かせください。 石田 ひとことでIMCと言っても、現場では、さまざまなとらえ方をされていると思います。まず、IMCの歴史から順に説明していった方がわかりやすいでしょう。 マスマーケティングが主流だったころのアメリカでは、マーケティングコミュニケーションの手段としてマス広告が主に使われていました。それが1980年代になると、セールスプロモーション(SP)やPRなど他の