平成24年度の大学入試センター試験で解答時間を2倍に増やせる不正が可能だと指摘されている問題で、東京大学は、問題の地理歴史・公民と理科の採点方法を変更することを決めた。2科目受験の場合、高得点の科目で合否判定する予定だったが、不正ができない「第1解答科目」で判定することにした。 大学入試センターは不正防止のため他の利用大学にも第1解答科目を採用する方法を提示。京都大や一橋大、筑波大、首都大学東京など国公立やセンター試験を利用する私大も、同様の方式で実施することを視野に変更を検討している。 今回のセンター試験では、受験生の科目選択の幅を拡大するため、地歴・公民、理科とも2科目受験の場合、1科目目の試験開始時に全科目の問題が載った冊子を配布。1科目目の試験終了後に解答用紙だけを提出し、2科目目をそのまま受験できることから、2科目目を「本命」にして、1科目目の時間に2科目目の問題を解答する不正が