2009年11月18日11:04 カテゴリ経済 補正予算で「二番底」は防げない 政府が第2次補正予算の方針をまとめた。それによれば、雇用:雇用対策など国民の安心確保を目指す 環境:成長戦略として地球温暖化対策を推進 景気:金融対策等による景気下支えを図るという方針だそうだが、景気対策である補正予算に「成長戦略」が混在しているのは混乱している。このようなバラマキによって「二番底」を防ぐという発想は、自民党政権と変わらないが、それが役に立たないことは理論的にも実証的にも明らかだ。たとえばJohn Taylorが景気対策について検証した結果では、ブッシュ政権(昨年3月)とオバマ政権(今年1月)の財政支出によって、次の図のように可処分所得(DPI)は上がったが、個人消費支出(PCE)は増えていない。 これは恒常所得仮説としてよく知られるもので、人々が計画的に消費するなら、一時的に所得が増えてもそれ
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