日本語組版で用いる山括弧、フランス語の引用符、そして不等号の形は、よく似ている。フランス語の引用符を含めて「山括弧」と呼ぶこともあるが、このエントリでは、日本語組版で用いる(シングルとダブルの)山括弧のみを「山括弧」と呼ぶこととする。また、フランス語の引用符の呼称としては「ギュメ」が一般的だろうが、以下、シングルとダブルをまとめて「仏語引用符」と呼ぶ。Unicodeに含まれる(形の似た)不等号、仏語引用符、山括弧は、下図のとおり。図に用いたフォントはリュウミンPr6。 下図はAdobe-Japan1の視点から、不等号、仏語引用符、山括弧のグリフを、プロポーショナル、半角、全角に分類したもの。煩雑にならないよう、起こしの括弧(に似ている)側のグリフだけを示した。仏語引用符と山括弧は別の系統としたが、まとめて考えることも不可能ではないという意味で、補助線で結んだ。 これらのグリフとUnicod