ソニーは、次世代薄型テレビの主力となるとみられている有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビの生産を終了した。 業務用モニターの販売は続けるが、家庭向けは液晶テレビに集約する。一方、韓国メーカーは家庭向け大型有機ELテレビの販売を強化する。テレビ事業を巡る日本勢の苦境が鮮明になった。 ソニーは2007年に世界初となる有機ELテレビを発売。液晶テレビやプラズマテレビより画像が鮮明で、パネルの厚みも3ミリと薄く、「技術のソニー」の復活を象徴する商品といわれた。小型でも1台約20万円と高額ながら、発売当初は注文が殺到した。 ソニーは日本メーカーでは唯一、有機ELテレビを製造してきたが、その後の業績不振も背景に、設備投資を抑えていた。このため、韓国勢に対してコスト面や画像の大型化を巡る競争で劣勢に立っていた。 ソニーは10年に国内販売を終了したが、欧米向け輸出は続けていた。今後は放送局などで使
世界最高の科学技術を誇るといわれる日本だが、実はそこに大きな落とし穴があると指摘するノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏(86)。江崎氏が思う科学技術とは――。* * * わが国の科学・技術水準が世界最高レベルであると信じ、満足感を抱いている人が意外に多いようですが、私はこれはむしろ発展を妨げる危険思想だと思います。世界において研究水準が極めて高いといえるのは、ごくわずかの分野、わずかな研究者だけのこと。全体としては改革すべき余地はまだまだ多いのです。事実、ノーベル賞の自然科学3分野の受賞者数を数えても、米国が43%を占めている中、日本は2.7%に留まっています。また、引用される回数を研究論文の質を決める指標としますと、日本人の論文の質は平均において欧米人のそれより劣り、イタリア人以下です。アジアにおいても、最近シンガポールに首位の座を譲ったという有り様です。スポーツの世界で、日本人の活躍
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