14日午後8時5分ごろ、韓国・ソウル(仁川)発広島行きの韓国機アシアナ航空162便(乗客・乗員計82人)が広島空港(広島県三原市)で着陸した際、滑走路からそれて機体が損傷した。滑走路の東端から約325メートルにある着陸誘導用の無線設備に損傷があり、接触した可能性がある。広島県三原市消防本部によると、男性10人、女性12人の計22人がけがをしたが、重傷者はいないという。 国土交通省によると、同便はエアバスA320型で、滑走路東側から西向きに進入。滑走路中央付近で南側に外れ、草地で止まった。左側の主翼が後ろに曲がってエンジンカバーが外れ、機体後部の垂直尾翼の下には穴が開いていたという。損傷した無線設備は幅40メートル、高さ6・4メートル。着陸時に通常より高度を下げていた可能性もある。 広島空港総務課によると同便は仁川空港を午後6時半に出発し、午後8時に着陸予定だった。乗客は幼児1人を含む74人