「現代アイドルは、日本のグローバル資本主義の精神的インフラだ」。アイドルについて研究を続けてきた国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)の境真良・客員研究員はそう語る。経済産業省の現職官僚でもある境氏は、最近の著書『アイドル国富論』(東洋経済新報社)で、アイドルこそが競争社会で崩れ落ちそうな「ヘタレ」な人たちを救うのだ、と主張している。なぜアイドルが「インフラ」となりうるのか、境氏に聞いた。(取材・構成/新志有裕) ●中産階級の自尊感情が欠落すると、社会不安を招く ——なぜ「アイドル論」を書こうと思ったんですか? 「アニメの場合、キャラクターには実体がないので、コンテンツを作った人間がどのようにもいじることができますよね。でも、それだと少し面白くない、と思ったんです。アイドルの場合だと、キャラクターを演じている人がいて、プロデューサーがいます。その緊張関係があること
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