なぜ、こんな法律が通るんだと開いた口がふさがらない。改正組織犯罪処罰法は日本の刑事司法の大原則を変える大きな改革にもかかわらず、内閣総理大臣も、法務大臣も与党議員も正しく法律を理解している形跡がない。それを採決強行で成立させてしまう立法府の在り方に私たち有権者はがくぜんとすべきです。 日本は誰もまともに説明できないような法律が成立する国になってしまったということです。こういう形で成立した歴史の事実を忘れないよう、一人ひとりが肝に銘じておくべきです。 有権者は原則を重視するべきだと思います。今回の場合なら大臣が法律について理解し、説明できているかという原則です。それができていないなら「おかしいでしょ」と思わないといけません。具体的な法律の中身について議論することは難しくても、立法過程が妥当か否かは誰でも判断できます。原則から外れていれば「ノー」と言わなければいけない。 法律が成立して得をする
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