挑戦することこそが生きることだ、サイコーなんだぜと語る人がいる。そういう挑戦することの素晴らしさや、失敗力とかいって失敗を語る人をみると僕は時々、背中とお尻がかゆくなってしまう。彼らから挑戦しないことへの軽蔑みたいなものが感じられるときだ。 挑戦は素晴らしいもので、そこに疑いはないけれども、毎日、何事もなく無事に終わるような、挑戦とは無縁の生活を望む生き方もあるのだ。実際、そういう生き方を望んでいる人の方が多いのではないか。でも僕は思うのだ。そういう生き方の多様性を認めないかのように、挑戦しないのは失敗して恥をかくのが嫌なだけでしょ、単純に捉えられる感性がもしかしたらビッグになるための必要条件なのかもしれない、と。嫌味でも何でもなく、皮肉なんだけど、その思考回路が羨ましい。マゾでも何でもないノーマル人間が、リスクを負いたくない、恥をかきたくないと考えるほうが自然だろう。 成功を語るときに、