30日投開票が行われた第45回衆議院議員選挙は、世論の風を受けた自民党が前回衆院選の296議席をさらに上回る431議席を獲得して幕を閉じた。これに対し、野党民主党は前回の113議席を大きく下回る32議席しか獲得できず、今後の政局次第では党が分裂する可能性も出てきた。 失業率0%の完全雇用実現、消費税廃止、北朝鮮の拉致被害者全員帰還、北方領土4島一括返還などの実績を強調した自民党が終始主導権を握る形となった。麻生首相の支持率も失言騒動などの影響で一時は20%を切るまでに下がったが、その後これらの政策を実行したことで80%台後半を維持したまま総選挙に挑んだ。 一方で民主党は小沢代表代行の秘書逮捕や鳩山代表の故人献金問題など、「政治とカネ」の問題を払拭(ふっしょく)できないまま投票日を迎えた。民主党は今回の衆院選を「政権選択選挙」のスローガンの下に運動を展開したが、これらの問題や「日本列島は日本