リフォーム市場景況感調査　≪2017年6月リフォーム実績≫ 6月の景況感は、前月に続いてやや低調。売り上げの対前年比は、「良い」（「とても良かった」「良かった」の合算）が36％で、前回調査より5ポイント減少。「悪い」（「とても悪かった」「悪かった」の合算）は27％で、前回より9ポイント減少した。 引き合い件数は、前月比で「良い」42％（前回調査比10pt増）が「悪い」11％（同16pt減）を大きく引き離した。前年比では、「良い」21％（同２pt減）より「悪い」26％（同10pt減）が多かった。 受注件数は、前月比で「良い」42％（前回調査比10pt増）、「悪い」16％（同16pt減）。前年比では、「良い」21％（同６pt減）を「悪い」26％（同６pt減）が上回った。 売り上げは、前月比では「良い」が37％（前回調査比５pt増）と微増。「悪い」は21％（同6pt減）だった。 単価は、前月比で

アイランドスケープ（愛媛県松山市）のリノベ―ションプランニングシステム「ORE」の利用者が急増している。サービス開始7カ月で90社が導入。現在も申し込みが相次いでいる。なぜ人気なのか、その仕組みに迫る。 数秒でプランと見積書を作成 「ORE」とはオープン・リノベーション・エンジン」の略で、AI（人工知能）が住宅のリノベーションプランを作成してくれるというサービスだ。 仕組みはこうだ。顧客は専用サイト上でリフォームしたい部位や「間取り変更」、「洋室化」などのこだわりたい工事内容をチェックする。次に「カリフォルニア風」、「北欧風」など4種類のデザインイメージから1つを選択する。最後に、支払い可能な月々のローンを入力すると、たった数秒待つだけで、条件に合う3つのリノベプランを示し、26ページにも及ぶパース図、見積書まで瞬時に作成してくれるのだ。 このシステムのユニークな点は、顧客のローン金額によ

「焼竹」「青竹」など8種 グローベン（愛知県名古屋市）は、昨年発売し好評を得ている人工竹の「リアルフィットパネル」で、小口が見えないように埋め込める加工を施した「リアルフィットウォール」を新発売した。 枯竹の柄でアクセントに 同商品は門まわりで人工竹を設置するもので、「竹垣と調和するように門まわりにも人工竹を」「人工竹を垣根だけでなくアクセントパーツとして使う」との観点から開発された。 専用固定プレートを用い、取り付け後表面にビスが見えない奇麗な仕上げが可能。また木材フレームに防水コーティングの本体構造にすることで、40kg╱平米の超軽量を実現している。完成品での納入を可能とし、現場作業効率にも配慮した。

テーマは「断熱」と「耐震」 YKK AP（東京都千代田区）は7月18日から、リフォーム・リノベーション関係者との連携強化、情報提供の場として「リノベーションフォーラム2017」を開催している。3回目の今回は東京・名古屋・大阪・福岡の4会場で開催、全国で約1000人の来場を予定している。 東京・名古屋・大阪・福岡の4会場で開催 今回は「断熱」と「耐震」を軸に、性能向上リノベーション物件の動画を交えた事例報告や、外部講師による基調講演のほか関連商品を展示。

≪第17回 鹿児島・沖縄エリア≫ 全国のリフォーム会社を調査する本企画。九州南端エリアは、鹿児島のMBC開発が売上高5億円超で頭１つ抜ける。次いで、生活協同組合コープおきなわが売上高4億円に迫り、エリア2強を構成。 南日本放送が出資した会社 鹿児島市が本拠で、MBC（南日本放送）が全額出資して1969年に創業したMBC開発は新築、リフォームなどの住宅だけでなく、ビルの建設まで行う事業者だ。 リフォーム売上高は年間5億1000万円。一級建築士が9人所属している同社では、500万円以上の大型リフォームの受注強化に取り組んでいる。 《鹿児島県》 【工務店】 MBC開発（鹿児島市） 今年10月で創立48周年を迎える。建設事業本部において、新築住宅やビル建設からリフォームまで、快適な住空間を生み出す。リフォーム部門の「MBCリフォーム」では、顧客が住みながらリフォーム工事ができる。仮住まいの手配も不

GORVA　渡邉達哉 社長 「おしゃれ大工の技術集団GORVA（ゴルヴァ）」は、大工を内製化して施主に寄り添うことにより、施主のイメージを極限まで形にしている。棟梁を務める渡邉達哉社長に、大工のあるべき姿や家づくりに込められた思いを聞いた。 内製化大工で顧客満足度を追求 ――まずは、渡邉代表の歩みをお聞かせください。 10代から大工として鍛えられ、様々な現場で貴重な経験をさせてもらいました。3年ほど勤めた会社がつぶれてしまったことを機に23歳で独立し、最初の数年は下請け作業などを手掛けつつ、今は100％元受けの工務店として展開しています。仕事の割合としては住宅・店舗・リフォームが同じくらいの件数で、年間それぞれ3、4件ほどでしょうか。 ――「おしゃれ大工の技術集団」に込められた思いとは。 私の持論として「大工はカッコよくなければならない」。戦後、建築の世界では「設計」「工務店」「職人」と分

「じぶんReno」開始 スター・マイカ（東京都港区・水永政志社長）は、未公開物件紹介、定額制リノベーションプラン、VR提案をトータルで提供するサービス「じぶんReno」を開始した。 リノベをトータルで提案 リノベーションを行う場合、「希望に合う物件が見つからない」「当初予算以上にリフォーム金額がかかってしまう」など、いわゆる「リノベ難民」となってしまうケースが多く見られる。同社によると、今回のサービス開始で、物件の紹介からプラン提案・引き渡しまでのプロセスにおける課題解決が図られる。

NTTドコモとクラウド共有 福井コンピュータドットコム（福井県坂井市）は、NTTドコモ（東京都千代田区）と提携し、工事状況を一元管理する施工現場管理サービスを開発した。 顧客満足度の向上と現場管理の効率化が図れる 同サービスは、NTTドコモが展開する法人向けクラウドサービス「ビジネスプラス」内で採用。建設事業者向け支援サービス「ARCHITREND Do! Photo（アーキトレンドドゥ　フォト）for docomo」として、NTTドコモが販売を開始している。 工事現場の写真をデータセンターで管理し、施工現場の進捗状況を施主と住宅会社、協力会社で共有できるサービス。図面や各種文書などのデータも共有し、工事状況を一元管理できる。これにより、施主の不安を解消しながら、住宅会社や協力会社の業務効率化も実現していく。

年末までは金利2％以下に 住宅ローン専門金融機関アルヒ（東京都港区）は再販事業者に向け、中古住宅買い取り費用（リフォーム費用を含む）を融資する「ARUHI買取再販ローン」の取り扱いを7月3日に開始した。 「DMを約5万1000件出したのですが、1週間で90件の問い合わせがありました」。こう語るのはマーケティング本部プロダクトマーケティング部・今井聡美副部長。サービス開始から約2週間、既に申し込みが10件ほどきており、高い反響を獲得している。 同商品は、再販事業者に向けて(1)中古住宅購入資金、(2)リフォーム資金、(3)リフォーム工事に係る諸費用を融資するもの。1件当たりの融資金額は8000万円以下で、1事業者あたりの融資残1億円未満が条件となる。

近年、住宅だけでなく、カフェや宿泊施設、オフィスなど様々な形に生まれ変わり、活用されている古民家。そんな古民家をDIYでカフェや雑貨店、クリエーターの工房などが集まる商業施設にコンバージョンしたのが「カワグチシンマチ」だ。その運営で中心的な役割を担う、カフェ「senkiya」のオーナーである高橋秀之氏に話を聞いた。 築50年ほどの母屋。イベント時にはウッドデッキをステージとして利用 店内を彩る様々な窓やドア 「カワグチシンマチ」は、高橋氏が中心となって、実家である植木屋「千木屋」を主にDIYで改修した施設。保育園ほどの広さの敷地に、築約50年の母屋をはじめとして、複数のガレージやプレハブ、ポンプ小屋が立地していた。カフェ「senkiya」は母屋の1階部分を4年かけて改修し、2011年にオープンした。同じ1階には雑貨店を併設し、2階は古本屋兼ギャラリーとして利用されている。 店内を見渡して目

フレディレック・ウォッシュサロントーキョー コンビニがまったく新しいコインランドリーに生まれ変わった。生活雑貨の開発・販売を行う藤栄（愛知県名古屋市）とリノベーション会社のリノベる（東京都渋谷区）は、これまでとはひと味違う「フレディレック・ウォッシュサロントーキョー」を開設。「洗濯を楽しくする、憩いと交流の場」をコンセプトとした、このショップの魅力に迫る。 店内には、一般的なコインランドリー同様、洗濯と乾燥機が並ぶ。カラーリングは特注 待ち時間にコーヒーを一杯 東京都目黒区中央町。東急東横線「学芸大学」駅から徒歩13分。マンションと商店が立ち並ぶ人気のエリアに、「フレディレック・ウォッシュサロントーキョー」はある。 同店はドイツのベルリンにある同名店舗を再現したもの。44坪のコンビニを、約3000万円かけてリノベーション。ガラス張りの店内は、落ち着いた模様とカラーの壁紙、シャンデリアでノス

不動産の相場価格を検索できるサイト「ハウマ」を運営するコラビット（東京都港区）は、住宅ローンに関する新たなサービスを開始する。 具体的には、現在のローンより金利の安いものに借り換えた際の差額を提示するというもの。借り換えサポートを行う「住宅ローンの相談窓口」と提携する。

外装リフォームネットワークのガイソーグループ（富山県富山市）は、7月18日に行った全体総会で、第2回住まいのリフォーム事例コンテスト表彰式を実施。外壁塗装部門最優秀賞にガイソー津／鈴鹿店・津和美装の松村省吾氏が選ばれた。 小川博司代表（右）と最優秀賞の津和美装 コンテストは外装リフォーム事例を表彰するもの。今回246作品の応募があり、外壁塗装部門と金属サイディング部門の2部門からそれぞれ優秀賞3点、最優秀賞１点が選出された。 外壁塗装部門の最優秀賞を受賞したガイソー津／鈴鹿店・津和美装には、同グループのイメージキャラクターを務めるタレント照英氏と実際に外装リフォームを行う権利が与えられた。

全国的に年間7～8％のペースで縮小していく畳市場にあって、創業44年の畳会社が気炎を上げている。千葉県の備後屋（千葉県市川市）。同社は近年エンド向けサービスを強化。畳を残したワンポイントリフォームの提供拡大を図る。 外を板畳、内を畳にして、室内の印象を変える 6畳間16万円で和洋折衷に 「『畳を取り払ってフローリングにしたい』という相談にどう対応するかがカギ」と古志智宏社長は話す。 同社は、「2プラン作戦」を導入。もちろんフローリングにする提案もするが、ヘリのない半畳の琉球風畳に変えるという、2つ目の提案も行っている。 実は床全面をフローリングに変えるとコストが高くつくということをエンドユーザーが知らないことが多い。同社の場合、フローリングに変えるだけならば16万円程度だが、元の和風の壁が合わず壁紙の張り替えが追加される場合が多い。

百貨店の高島屋（大阪府大阪市）のグループ会社である髙島屋スペースクリエイツ（東京都中央区）は、住宅リフォーム事業で年間13億円を売り上げている。 最高級の商材提案 人気の理由は高級感。シカモアやウォールナットなど銘木の内装材や家具、欧州からの壁紙、クチーナやキッチンハウスのオーダーキッチンといった最高級の商品を使用。加えて数々の高級ブランドショップの店舗を手掛けてきた実績も、ユーザーの信頼獲得に一役買っている。 メーンユーザーは高島屋の顧客。ユーザー宅を訪問する高島屋の外商部隊がニーズを拾い上げ、同社の営業担当者が提案やプランニング等の専門業務を行う。工事件数は年間約300件。受注単価は幅広く、蛇口1個で数万円から数億円のフルリフォームまで多岐にわたる。

人気モデルが設備・建材をセレクト 建材・設備メーカーのサンワカンパニー（大阪府大阪市）が東京都内にある築49年の空き家をリノベーションし、一般消費者に貸し出すという新たな取り組みを始めた。空間に使われた建材・設備は人気モデルの滝沢眞規子さんがサンワカンパニーの商材の中から選定した。 空き家をリノベした 例えばキッチンは同社の最上位モデルの「エレバートEX」。キッチン壁にはウッド調とセメント調を組み合わせた磁器質タイル「プラント」を施工。床にはビンテージ感のあるメタリックタイル「ピアネータ」を使用。高級感のある仕上がりとなっている。 そのほかにも、エントランス、リビング、バスルーム、パウダールームもすべて一新している。

中古売買時に建物調査の告知義務化 北海道札幌市を地盤に中古住宅仲介やリフォーム事業を手掛けるスミタス。佐藤直樹社長は「インスペクション」のこれからについてどう考えるのか、聞いた。 ⑴　建物調査は普及するでしょうか？ 普及します。第一に、やはり宅建業法の改正が大きいでしょう。斡旋の義務化となるので、消費者がインスペクションを求めてきますので、その求めに応えていくことになるでしょう。また、業界の中には、インスペクションを広めていく動きも活発になってきてます。弊社も、その一社です。 さらに、ポータルサイト運営事業者も、インスペクションの推進とその情報公開を考えています。すでに、LIFULLさんのサイトが発表しており、8月ぐらいからその仕組みを実践するでしょう。ますます、インスペクションの話題が、消費者の目に触れます。 ⑵　告知義務化によって懸念されるトラブルやマイナス面は何かありますか？ まだ、

3万棟新築OBのリピート狙う カナダの輸入住宅を手掛けるセルコホーム（宮城県仙台市）がリフォームを強化する。同社は7月7日、仙台支店の新社屋をオープン。自社初のリフォームショールームを開設した。 木造3階建ての新支店社屋 組み合わせ自在のキッチン ショールームは新社屋の1 階にある。名称は「リフォームシアター」。エンドユーザーのこれからの住まいを「見せる」という同社の意欲から、そう命名された。 スペースの面積は約80坪で、海外と国内のメーカーから同社がセレクトしたユニークな素材が多数展示されている。例えばキッチン。カナダ・バンクーバーのメーカー、メリットキッチン社のキッチンを展示。 これは木製の引き出し収納や、ガラスドアのキャビネットなど複数のパーツを自由に組み合わせて、オリジナルのキッチンを作れるというもの。コンロや食洗器も国内外問わずビルトインできる。 「『こういった生活をしたかった』

「二ワークスタイル」推進 日比谷花壇（東京都港区）は法人向けに、オフィスをグリーンで彩る改装サービスを開始した。名称は「niwa office ニワークスタイル」。これはオフィス内の緑化をオーダーで対応するもの。料金はプラン内容に応じて変わる。 本社のワンフロアを緑化した 同社では本社のワンフロアを実際に緑化。植物による間仕切りなどプランニングも行っている。このスペースは実際に同社が打ち合わせスペースとして活用する他、オフィスのグリーン化に関心のある事業者のモデルルームにも使う。

「らくらく楽天リフォーム」拡充 楽天（東京都世田谷区）は7月21日、ECサイト「楽天市場」のリフォーム販売ページ「らくらく楽天リフォーム」をリニューアルし、賃貸改修パッケージの商品販売を開始した。これまでは主に戸建てやマンションなどの一般住宅を対象としたリフォーム商品の販売を行っていたが、新たに賃貸住宅向けの商品を追加。リフォームのネット販売を強化する考えだ。 リフォーム販売ページをリニューアルし、ネット販売を強化 7月28日には、今回開始する「賃貸オーナー向け楽天リフォームパッケージ」のバナーが表示された。バナーをクリックすると新たに追加された賃貸改修メニューが見られる。リフォーム商品は、ユニットバス、キッチン、トイレ、洗面といった水まわりを一新するパッケージ商品。工事費込みの価格を表示する。例えば1K用のあるパック商品ではTOTOのバス、トイレ、洗面とクリナップの キッチンで110万円